2020/3/11(水)コロナウイルスについて知っておきたい18のこと

このページの内容は2020年3月11日、当時、和佐さん木坂さんの活動の場となっていた「和佐木坂サロン」の中で共有されたものです。

2020年3月と言えば、新型コロナウィルスの流行により、パニックが起こりマスクやアルコールが品薄になり始めたころでした。

この木坂さんの投稿を見てパニックに陥ることなく冷静に対応できたサロンメンバーも多かったと思います。

以下、サロンでの投稿

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こんばんは、木坂です。

さて、コロナです。世間はコロナ一色と言っていいでしょう。トイレットペーパーなどを買い占めているレベルのバカは論外として、ここまで騒ぎになるとはさすがに思いませんでした。


先月くらいに、和佐君との対談でコロナに言及しました。「余りにバカバカしいから今まで話してこなかったけど」と断って、簡単に言及しただけですが、そこからまさかさらに騒ぎが大きくなるとは。

ちょうど一ヶ月前の時点で、旅館、飲食で廃業・倒産が出始めているという話は聞いていました。今はどうなっているんでしょうね。

悪化することはあれ改善していることはないと思いますが、致命的になる前にこの謎の自粛傾向を何とかしないと、これから3年くらいまた不景気になりかねないなと感じています。


そういうサービス業だけではありません。自粛に加えて一斉休校によって各家庭にとんでもない負担がのしかかってきています。

シングルマザーやシングルファザーの人々、共働き世帯、どうしたらいいんでしょうか。働くな、は無理でしょう。

政府が保障する、と言われても財源は税金でしょう。結局どこかで徴収するのだから経済はその時冷え込みます。

それ以上に問題なのが、子供がずっと家にいること。

綺麗事で埋め尽くされている世の中のメディアは言及しませんが、子供と24時間一緒にいることが「とんでもないストレスだ」と感じている親は多いものです。

それを「愛情があれば乗り切れる」という綺麗事で片付けてしまうから、離婚や虐待が減らないのです。今の家族とは、良し悪しではなく、そういう「無条件の愛」で結びついた共同体ではありません。

経済は疲弊し、家族関係は殺伐とする。そんな代償を負ってまでビビらなければいけないほど、コロナは重大なのか、と。

このサロンの方々は世間の水準から言えば極めて聡明な部類に入るでしょうから、あえて言う必要もないかもしれませんが、周りの平均的な人々に何かを説明しなければならないこともあるでしょう。

その時のための材料を、簡単に提供しておきます。

・今回のコロナは、単純に風邪の原因ウイルスです。

・普通の風邪でも老人がかかれば肺炎で死ぬことがあるように、今回のコロナでも風邪を引いた老人は肺炎に注意しなければならないのは当たり前のことです。

・なので、子供はかかってもほとんど無関係(健康に影響はない)です。子供どころか、データ上は50代以下の死者はほとんど無視できるレベルです。

おそらく、若者で死んでいるのは基礎疾患があるとか、まともな医療が受けられなかったとか、そういう不幸が重なったケースに限定されるでしょう。

・ある病気の致死率は、患者数を分母、その病気での死者数を分子として割り出されます。ですから、分母である患者数が増えれば増えるほど、致死率は下がります。

10年前の新型インフルが致死率10%なんて言われていたのに、最終的には0.1%以下にまで下がったのは、患者数が爆発したからです。インフルって、毎年1000万人がかかるからね、日本だけで。コロナとの桁が何個違うんだ。

・同じコロナだとSARSの致死率は10%、MERSの致死率は30%くらいです。しかしどちらも患者数が少ない。これが何を意味するかと言えば、

「本当に致死率の高い病は、爆発的に増えない(感染者がさっさと死ぬから)」

ということです。もちろん例外はありますが、一般に感染者が増えに増えていく病というのは、ウイルスの毒性そのものは弱いことがほとんどです。

・皆さんがコロナで死ぬ確率は、今のところ年末ジャンボで7億円が当たる確率よりもだいぶ低そうです。

・コロナに限らず、マスクは感染症の予防には原則無意味です。あれはこちらの菌をまき散らさないようにするためにするものです。

・同様に、うがい・手洗い・各種除菌、これらは「気休め」として、人並み程度に行っていれば十分です。

正直言うと、コンビニ弁当食べて免疫力が下がる方が、全くうがい手洗いしないよりも風邪にかかりやすくなります。

弱いウイルスが手にちょっとついているのと、毒を大量に食べているのどっちが危ないのか、という、ごくごく当たり前の話です。

・まさか飲酒・喫煙をしながらコロナにビビりまくってる超が付くバカはこのサロンにはいないと思いますが、もし周りにいたら「そんなに死ぬのが怖いなら、コロナなんかどうでもいいから禁酒禁煙をしろ」と力強く勧めてあげてください。

・きっと一番寿命を延ばすのは満員電車に乗らず、行きたくもない会社には行かないこと、だと思いますが、その辺を指摘するかどうかは今後の人間関係に関わってくると思うので、自己責任でお願いします。

・菌やウイルスは「絶滅」させることがほぼ不可能です。なので、基本的には「共生」していくことになります。今回のコロナも単なる風邪の原因ウイルスとして長く共生していくことになるでしょう。

・身近なところでは、インフルエンザの方がよっぽど危険です。毎週何人が感染し、何人が死んでいるか、調べてみましょう。極めて控えめに言って、コロナの100倍は危険です。

・病気の対応で重要なのは、いかに死者を出さないか、つまり重症患者を死者にしないか、です。その意味で日本の医療は世界で最もコロナ対策に成功しています。

その証拠に、ヨーロッパを中心に、日本と同じ方針を打ち出し始めています。医療がまともなら、風邪で人はなかなか死なない、という当たり前に気が付いてきたのでしょう。

・言うまでもないことですが、全員検査とかは愚の骨頂です。限られた医療資源は、重症患者に優先的に割り振られる必要があります。風邪ひいたやつは大人しく家で寝てろ。お前がバカみたいに騒ぐことで重症患者が死者になるんだよ。と言わなければいけない時もあるかもしれません。

・検査をひたすらやった結果医療が崩壊し、コロナの死者もそれ以外の完全とばっちりの死者も急増したのが韓国とイタリアです。反面教師として学びましょう。

・風邪の患者数を公表することには何の意味もありません。そんな数字気にしてる暇があったら確定申告頑張りましょう。

・密室は危険、とされますが飛行機はむしろ相対的に安全です。なぜなら飛行機の空気は手術室と同レベルに保たれているからです。

・コロナに限らず、密室内での感染のリスクは、半径2メートルルールが有名です。

感染者の半径2メートル以内は感染リスクが高いですが、仮に密室空間であっても、2メートル以上離れている人は感染リスクが10分の1くらいになります。

ちなみにこのリスクは屋外にいる時のリスクと同程度です。

・ということは、密室内に複数人感染者がいると、リスクは比較的高いと言えるでしょう。

ここから、もっとも感染リスクが高いのは、ライブ会場でも、美術館でも、スポーツジムでも、サウナでも、学校でもなく、病院だということが分かります。

病院に行くことを自粛するのが一番賢い選択ということです。

・コロナに限りませんが、菌やウイルスも「進化」します。環境からの淘汰圧がかかれば、それに負けまいと進化します。

我々が抗生物質を飲むと耐性菌が生まれるように、除菌を頑張るほどに除菌できない菌やウイルスが増えるということは、念頭に置いておいた方がいいでしょう。

実際、除菌の実験データをいろいろ見ると、もうその気配はあります。我々人類が抗生物質を乱用した結果、ほとんど全ての抗生物質が効かない菌も生まれました。除菌ブームも同じ運命をたどるでしょうね。

・これもコロナとは関係ありませんが、我々に対して「敵対的」な菌やウイルスもいますが、それ以上に「友好的」な菌やウイルスがいます。

除菌、抗生物質、これらの最大の問題は友好的な関係を木っ端みじんに破壊し、結果として我々自身が「不健康」になっていく点です。

この辺は美や健康に興味がある皆さんはよくよく勉強した方がいい分野だと思います。菌やウイルスを単純に敵視するのは1世紀前の感覚です。

・面白い数字の話をします。1918年に、スペイン風邪が流行りました。4000万人が死にました。

その40年後、アジア風邪が流行り200万人が死にました。その10年後、香港風邪が流行り100万人が死にました。

その40年後、新型インフルエンザが流行り、2万人が死にました。その10年後、今回のコロナが流行りました。

周期が一定しているのが興味深いのと、死者数が激減していくのが興味深いですね。

・当たり前ですが、コロナで死んだ一人も、癌で死んだ一人も、インフルエンザで死んだ一人も、虐待で死んだ一人も、倒産で死んだ一人も、ブラック労働で死んだ一人も、事故で死んだ一人も、自殺した一人も、すべて同じ一人の命です。

社会の限りある資源を適切に分配し、救える命から救っていく。それが大切なことです。

こんなところでしょうか。

ではでは、コロナ(というかそれが作り出す社会の空気)に負けず、引き続き楽しく生きてまいりましょう。

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(今見返すと凄さがよりわかるのですが、世間がパニック真っ只中の中、冷静に判断し未来予測につなげている木坂さん、流石です。)

この投稿の後、世間のコロナパニックは収まることなく…YOUTUBEで「コロナ解体新書シリーズ」がスタートすることになりました。

コロナ解体新書シリーズ(全30話)はこちらのページでまとめて紹介されているので、よかったらご覧ください。

→コロナについて全部わかる「コロナ解体新書」まとめ(note)

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