西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むもの

30,000

コース概要

本セミナーでは、進化の歴史を辿りながら、なぜ人間社会では「差別」が生まれるのか?について考えていきます。

「差別」という難題について考えることで「哲学的思考」を身につけ「哲学を現実で活かせる力」を手に入れていただくことが目的です。

本編の内容を少し紹介すると、進化の歴史を辿る中で「人間」と「類人猿」の違いについて比較して差別が生まれた背景について考えているのですが、

類人猿や他の動物と比べると、人間の認知構造には特出した知性が見られ、それが人間の長所になったし、短所になったとも言えます。

一見、人は考えることによって、高い知性や理性を獲得し、差別や攻撃性を抑制することが出来そうなものですが、現実にはそうなっていません。

むしろ、知性を獲得しているからこそ人間特有の「攻撃性」や「差別」が生まれたと言えます。

「人間は考える葦である」と言われる一方で、私たちは「考えるのが面倒だから考えない葦である」

「考える能力」と「考えない怠惰」がなぜ差別へとつながっていくのか

・言語化能力
・記号化能力
・抽象化能力
・規範性
・想像力など…

様々な視点から、人間だけに特化した能力について学術研究を元に特異性を見出していきます。

はたして、「差別」とは「人間性が欠如した人間」が特有に行うことなのか?

本セミナーでは知識を入れるだけではなく、ご自身の頭で考え「哲学的思考力」を磨いてください。

こんな人におすすめ

哲学を現実の問題解決に活かしたい方人間の認知構造について詳しくなりたい方自分の中に生まれる差別意識の源泉を知りたい方本当の意味で共感しあえるコミュニティを作りたい方自分の発信や発言に幅や厚みを持たせたいと考えている方

コンテンツ内容

西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むもの
第9回 動画その1
1:25:02
・頭で考えるのが人間か?考えないのが人間か?
・類人猿と人間をわけたもの
・知能と理性の違いについて
・人間だけが持つ特殊能力とは?
第9回 動画その2
1:25:25
・人間が言語を作れた理由
・言語を獲得した猿は人間に近づけるのか?
・賢くないほど楽に生きられる理由
・共同体を守るための3つの仕組みについて
・なぜ高い知能がいじめを生むのか?

編集部の感想

このセミナーで一番興味深かったのが「記号化」というキーワードです。

あまり詳しく説明すると壮大にネタバレしそうなので、控えておきますが。

簡単に説明すると「記号化」というのは、「あ」という音を、「あ」という文字に置き換える事なのですが、この「記号化能力」が人間は特出している、という話しがセミナー内で出てきます。

「きごうか・・」

今回のセミナーのテーマとはかけ離れた単語のように聞こえますが、セミナー後半にはこの「記号化」が「差別」というテーマに繋がる瞬間が訪れます。

このふたつが綺麗に繋がった瞬間、脳みそが快感に近いものを感じました。

例えるならば、最終話手前までずーっと伏線を張っている漫画の最終回で、一気に伏線回収される感じですかね?

木坂さんのセミナー全般に言えることなのかもしれませんが、話が唐突に始まって、ポカンとしてしまう時もあるけれど、しばらくすると、頭の中の点と点がどんどんつながって、ネットワークされてバーっと景色が一気に広がる。

そういう体験ができるセミナーでした!

(本筋とは関係ありませんが、こういった底知れない知的欲求を満たしてくれる点は木坂さんのセミナーの魅力でもあると個人的には思っています)

差別の話からは少しそれますが、この「記号化」というキーワード1つとっても、今自分がもっている知識と繋げることで色々な視点が生まれて、自分の発信の幅が広がりました。

受講される方はぜひ記号化に着目してセミナーを視聴してみください。

差別という話題が興味関心の外にある方にでも、ガンガンおすすめできるセミナーというのは間違い無いです。
西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むもの
30,000円