西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むものの続き

30,000

コース概要

本セミナーでは、第8回「差別がなぜ生まれるのか?」に続けて、「差別とどう向き合っていけば良いのか?」について考えていきます。

差別というと「部落差別」や「差別による虐殺」など大きなものを想像することも多いと思いますが、私たちが生きている日常でも無数に生まれるものです。

学校での「いじめ問題」はその最たるものでしょう。

差別の問題は大小に関わらず全ての人間関係の中で生まれるもの。

・宗教の違い
・価値観の違い
・文化、言語の違い
・コミュニティの違い

生きていく限り避けては通れない、ものです。

そして、AIの登場など進化が進んだ現代において人間が「ひま」になることで、「差別」的なものが目に見えないところにも、広がっていく可能性が多いにあります。

・「ひま」が作り出した「退屈」が人間に与えた影響
・「退屈」が「差別」へとつながっていくわけ

この辺りを歴史を遡りながら紐解いていきます。

私たちはどんな形で差別と向き合い、どう付き合っていけば良いか?このセミナーを通して考えるきっかけにしてもらえたらと思います。

こんな人におすすめ

哲学を現実の問題解決に活かしたい方自分の中に生まれる差別意識の源泉を知りたい方ついつい差別的な視点を持ってしまう自分に嫌気がさしている方本当の意味で共感しあえるコミュニティを作りたい方自分の発信や発言に幅や厚みを持たせたいと考えている方

コンテンツ内容

西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むものの続き
第9回続き 動画その1
1:35:30
・争いが多いのは遊牧民か定住民か?
・「暇」が人類にもたらした意外なもの
・類人猿と人間の暴力の違い
・なぜ人間は「欲求・利益」以外の理由でも暴力を行うか?
・大量殺戮の歴史を持つ「人間」と「暇」の関係
第9回続き 動画その2
0:51:14
・「暇」よりも悪な「退屈」の正体
・3種類の退屈と退屈の解決方法
・人が間違った決断をする理由と人間の狂気
・人間の「理性」と「暇」と「差別」の関係
・差別と上手く付き合う方法

編集部の感想

8回、9回前半、後半と続いてきた「差別シリーズ」最後の集大成のセミナーということで、自分がどうやって「差別」と向き合っていけば良いのかを考えさせられる内容でした。

そしてこの差別との向き合い方がダイレクトに、木坂さんが言う「コミュニティ」の概念とリンクして自分の中に腹落ちしました。

例えば、外に敵を作り出せば自分のコミュニティの結束は簡単に高めることができます。

つまりは外と内を「差別」して仲間意識をもたせるという行為です。

安易な方法ですが、これは歴史上、あらゆる時代や地域で行われてきたことであり、昨今ではインフルエンサーと呼ばれる人たちも同様の手法でオンラインサロンなどコミュニティを形成しています。

しかし「差別」の視点から生み出されたコミュニティには脆さもあることを、一連のセミナーから学びました。

何かしらのコミュニティに所属するときや、何かしらのコミュニティ作りに関わるときは、どういう意識のもの人が集められているのか?注意深くみるようにしようと思います。

コミュニティ主催者が何を考えてコミュニティを運営しているのか?今回のセミナーに内容を学んだことで透けて見えるようになった気がします。

なぜ木坂さんや和佐さんが「共感」をベースにしたコミュニティや人間関係を作ることに重きを置かれているのか深く理解できた点も、すごくよかったです!
西洋思想史セミナー 第9回 差別を生むものの続き
30,000円