ラグビーセミナーコラム6 木坂のラグビーの楽しみ方、スポーツの楽しみ方

この投稿は、2019年10月9日に和佐木坂サロン内で公開された木坂さんの投稿です。

こんばんは、木坂です。


ほんの少しふぇいすぶっくの投稿をしてみてわかったことがあります。

「いいね!」とかコメントを見ることで新しい記事を思いついたり、書くモチベーションになったり、ということが起こるのだなということです。そう言えば以前メルマガを出していた時も、感想をもらうと次の記事のモチベーションになってたなあと思い出しました。またメルマガも出そうかなあ。

さて、前回の投稿に対してもいくつかコメントをいただき、どれも大変嬉しいものでした。

特に、子供たちに指導している方からのコメントがふたつつきました。

どちらも大変に興味深いもので、なぜ僕がラグビーを自分の小学校で必須にしようとしているかということも含めて、教育について、次回以降少し書いてみたいと思います。

今回は、もうちょっと気軽な投稿です。具体的に言えば、ワールドカップのテーマソングの話になります。テーマソングって。

ラグビーというスポーツは、ラグビー憲章という無駄に仰々しい文章によってその定義、いや、MSPをガッチリ規定されていて、それを高いレベルで体現したチームが勝者になるよう頻繁にルール変更がある、と。

そういう話をセミナーでも最後駆け足でしたと思います。

その時にラグビーを象徴する5つの概念、すなわち

1.品位(integrity)
2.情熱(passion)
3.結束(solidarity)
4.規律(discipline)
5.尊重(respect)

を紹介しました。

これらを、限りなく高いレベルで体現せよ、とラグビーに関わる全ての人は言われているわけです。

誰から言われているのかはよくわからないのですが、とにかく言われている。これだけでも十二分に面倒くさいスポーツだなと思うのですが、さらに面倒くさいことに、これらの概念を巧みに散りばめた「オフィシャルソング」なるものが存在し、ことあるごとにそれを聴かされることになります。

このオフィシャルソングは1991年のワールドカップから歌われていて、開催国を代表する歌手によって歌われることになっており、今年は我が日本代表として吉岡聖恵ちゃんが歌っています。

歌もさることながら、この動画、個人的には結構好きです。

ラガーマンと俳優のオーラの差がありすぎて、なんでそんな俳優のシーンを差し込んでるのか謎で仕方ないのですが、それを差し引いてもラグビーというものがどういう世界観のスポーツなのかを、分かりやすく表現してくれていると思います。

ラグビーと一般的な生活のつながりを示してくれるという意味では、特に差し引く必要もないのかな。

“World In Union”と名付けられたこの歌は、歌詞が説教臭くて、でも説教臭く聞こえないようになっていて、最高なのです。

様々な人が歌っているので是非検索してみてほしいのですが、個人的には

このふたつのバージョンが好きです。

上の動画の概要欄には歌詞とその訳も書かれているので、興味がある方は是非聴きながら、読んでみてください。

英語としてもとても美しいものです。不思議と、熱いものがこみあげてくる人もきっといることでしょう。・・・一人でいいからいてくれ。


この歌詞は、どことなくイマジンのような世界観で構成されているのですが、良くも悪くもイマジンほど単純明快ではありません。

それはもちろん、ラグビーが面倒くさいからです。歌詞も、上記5つの概念を詰め込もうとしているので割と深みのあるものになってしまっています。


だから決してDA PUMPがカバーしたところでカモンベイベー的な世界観でもないし大ヒットはしないと思うのですが、でもね、たまにはこういう歌を聴いたらいいじゃない、と思うのです。

たった3分4分ですよ。そのくらいの時間あるでしょう、と。

静かな湖畔の森の陰でじっくり聴くに値する、素晴らしい歌だと僕は思っています。


せわしない人生にふと疑問を持った時など、立ち止まって、何かを感じ、考えたい時など、きっといいきっかけになると思います。


木坂

追伸:このサロンには、英語が堪能な方も少なくないでしょう。

歌詞について何か思うところ、解説したくなるところなどもしあれば、コメント欄で是非お願いいたします。個人的には、結構味わい深い歌詞だと、思ったりしているんですけれども、みなさんがどう感じるのか、気になるところではあります。


ラグビー、そしてスポーツは人間を成長させ、人生を豊かにし、大げさに言えば世界を少しだけ変える力を持っていると思いますが、音楽もまた、世界を少し、変える力を持っていると僕は思います。そういう「少し」の積み重ねで、本当に世界は変わるのです。